2017年グランプリシリーズ第4戦が今週開幕します。
11月10日大阪市中央体育館で行われるNHK杯。
日本からは、宮原知子選手、白岩優奈選手、佐藤洸彬選手、友野一希選手、そして羽生結弦選手が出場します。
宮原知子選手にとっては、グランプリシリーズ初戦。
表彰台に上がり、第2戦へつなげていきたいところです。
そして、羽生結弦選手。
第1戦ロシア大会では、第2位、13ポイントを獲得しています。
NHK杯でも表彰台に上がり、グランプリファイナル進出を決めたいところです。
そんな羽生選手のコーチ、ブライアン・オーサーさん。
かつては、カナダのトップスケーターでした。
どんな人なのでしょうか。
見ていきましょう。
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Contents
ブライアンオーサーがコーチした(している)華麗なるスケーター達
現在は、カナダ人コーチとして活躍するブライアン・オーサー。
そんなブライアン・オーサーコーチに指導してほしいと、世界中からトップフィギュアスケーター達が、カナダ・トロントのクリケットクラブには集まります。
現在、クリケットクラブに所属するスケーター。
カナダフィギュアスケート選手の、ナム・グエン、ケイトリン・オズモンド、ガブリエル・デールマン。
アメリカ男子フィギュアスケート選手のアダム・リッポン。
スペイン男子フィギュアスケート選手のハビエル・フェルナンデス。
カザフスタン女子フィギュアスケート選手のエリザヴェート・トゥルシンバエワ。
そして、日本男子フィギュアスケート選手の羽生結弦。
そうそうたる選手たちをコーチしています。
そして、過去に指導していた選手には、韓国フィギュアスケート選手のキム・ヨナ(2014年2月引退)。
中国女子フィギュアスケート選手のクリスティーナ・ガオ(2015年6月引退)もいます。
出典:FS gossips
ブライアン・オーサーのプロフィール
ブライアン・オーサーは、1961年12月18日生まれ 55歳。
カナダ出身。
1979年世界ジュニア選手権では、トリプル(3回転)アクセルを初めて成功させたそうです。
主な戦績
1983年 ヘルシンキオリンピックで、銅メダル
1984年 サラエボオリンピック 銀メダル、世界選手権(オタワ)銀メダル
1985年 世界選手権(東京) 銀メダル
1986年 世界選手権(ジュネーヴ) 銀メダル
1987年 世界選手権(シンシナシイティ) 金メダル
1988年 カルガリーオリンピック 銀メダル、世界選手権 銀メダル
カナダ選手権では、1981年~1988年まで金メダルを獲得しています。
1988年に現役を引退し、プロスケータ―としてアイスショーなどに出演。
2006年からはコーチを開始し、2007年にプロスケーターを引退。
2009年、指導していたキム・ヨナが世界選手権で金メダルを、2010年バンクーバーオリンピックでは金メダルを獲得します。
出典:SportyMags
ブライアン・オーサーがキム・ヨナに指導した事とは?
ブライアン・オーサーがキム・ヨナを指導していたころ、ブライアン・オーサーのコーチ経験はまだ浅かったそうです。
2006年からコーチとして後進の指導を始め、キム・ヨナのコーチを引き受けるのが2009年。
コーチとしての経験は、3年ほど。
そんなブライアン・オーサーがコーチとして、キム・ヨナに指導したこと。
それは、GOEの点数を上げていくこと、だったそうです。
2014年ソチオリンピックでキム・ヨナは金メダルを獲得します。
その時に、ブライアン・オーサーがキム・ヨナに指導していたことが、GOEでの高い評価を得るスケーティング。
日本の浅田真央選手が、トリプルアクセルを武器にジャンプで点数を獲得するスケートをしていたのと対照的です。
キム・ヨナ選手の3回転ジャンプは、ルッツ・トウループ・サルコウ・フリップの4つ。
アクセルは、ダブル(2回転)です。
そして、GOEは、フリーで合計12.2。ファイブコンポーネンツは、74.50。
浅田真央選手の3回転ジャンプは、アクセル・フリップ・ループ・ルッツ・サルコウの5つ。
GOEは、6.69。ファイブコンポーネンツは、69.68。
GOEとファイブコンポーネンツで、10.33もの差がついてしまいました。
浅田真央選手のジャンプやスピン、ステップなどの要素の基礎点は、66.34。
キム・ヨナ選手の基礎点は、57.49。
明らかに、難しい技に挑戦していた浅田真央選手に対し、キム・ヨナ選手は技の難度を下げ、全ての要素で加点がもらえるような美しいスケーティングを追及していました。
そしてそのブライアン・オーサーの戦略がキム・ヨナに金メダルをもたらしました。
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ブライアンオーサーが羽生結弦選手に望むこととは?
ブライアンオーサーが、2014年ソチオリンピックが終わり、世界一となった羽生結弦選手に望んだこと。それは、
ピーキングを意識すること。
『ピーキング』とは、
シーズン中にたくさんの試合がある中、大切な試合に向けてピークを持っていくこと。
19歳という若さで世界一になった羽生結弦選手。
常に王者であり続けなければいけないというプレッシャーを自らに課して、疲れ果ててしまう。
ミスがあってもいい、かっこ悪い姿を見せてもいい。
ピークとする試合を勝てばいい。
そんな気持ちでいさせてくれるコーチ。
日本で加熱する報道やプレッシャーを感じることなく、練習に打ち込める場所、それがカナダトロントのクリケットクラブなのかもしれません。
世界中から、トップスケーター達が集まる理由が分かる気がします。
そして、羽生結弦選手が2017年11月の今、ピーキングとしているところ。
それは、2018年2月に行われる平昌オリンピック。
グランプリシリーズ開幕中ですが、グランプリファイナル、全日本選手権。
そして来年2月の平昌オリンピック。
羽生結弦選手のピーキング、楽しみに待ちたいと思います。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
コメントありがとうございます。