2017年12月1日、男子シングルのボーヤン・ジン(金博洋)選手が両足の捻挫を理由に、2017グランプリファイナルを棄権するそうです。
日本の羽生結弦選手、ロシアのダニエル・サモーヒン選手、アメリカのアシュリー・ワグナー選手…、2017年は本当に怪我をする選手が多い年となってしまいました。
欠場はしませんが、アメリカのアダムリッポン選手もスケートアメリカ(アメリカ大会)で演技途中に肩を脱臼し、自力で戻して演技を続けました。演技終了後、肩を気にしていた姿が痛々しかったです。
そしてまた、女子シングル選手が骨折の為、グランプリファイナルの棄権を発表しました。かねてから心配されていた女子シングルの女王・エフゲニア・メドベージェワ選手。骨折の具合が心配です。
エフゲニア・メドベージェワ選手の骨折の具合やメドベデワ選手の棄権により繰り上がる選手、
そして、グランプリファイナルに出場する6選手を見ていきましょう。
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エフゲニア・メドベージェワ選手の骨折はいつから?
エフゲニア・メドベージェワ選手の骨折が発表されたのは、グランプリシリーズ後半戦に入ったころ。すでに、エフゲニア・メドベージェワ選手のグランプリファイナル出場は決まっていました。
珍しくグランプリシリーズ第1戦のロシア大会のジャンプで転倒。その時は笑顔を見せていたエフゲニア・メドベージェワ選手ですが、その時からすでに骨折の兆候はあったようです。
グランプリシリーズ第1戦ロシア大会の数日前、エフゲニア・メドベージェワ選手は右足に痛みがあったそう。ですが、ロシア大会に向けての練習を続けます。
そしてロシア大会2~3日前、その痛みはさらに激しくなったそうです。医師の診断を受けると、右足の亀裂骨折とのこと。
モスクワでのロシア大会は、右足甲の亀裂骨折の痛みを薬で紛らわせながらの演技だったそうです。
そしてロシア大会後、治療の為ドイツへ。ドイツの病院では、ビタミン剤により骨折した骨が早く元に戻るよう治療を受けたそうです。ですがそんな短期間では完治することはなく…。
そして、日本でのNHK杯に出場。その頃には、既にメドベデワ選手の骨折は、深刻なものになっていたようです。かなりのリスクを覚悟してのNHK杯。メドベデワ選手に笑顔が少なかったのも納得がいきます。かなりの痛みと戦っていたのでしょう。
女子の18歳前後と言えば、子供から大人の体に変わっていく大切な時期。体重が増え体が丸みを帯び、より女性らしくなっていくことは避けては通れません。女子フィギュアスケーターが思春期に体重が増え、それまで難なく飛べていたジャンプが乱れ始めることはよくあることです。
エフゲニア・メドベージェワ選手は、まさに18歳になったばかり。メドベデワ選手を見ていて、急に体重が増えたような印象はありません。18歳になった今でもとても華奢。足首なんて本当に細くジャンプで大きな負荷がかかるはずなのに、耐えられるのだろうか、と感じてしまいます。
でも、エフゲニア・メドベージェワ選手の中に、『棄権』『欠場』という文字は、無かったのでしょう。無理を押して出場したNHK杯ショートプログラム、メドベデワ選手の骨折の具合はさらに悪化してしまいます。
NHK杯のショートプログラムの中で、メドベデワ選手は2回転ジャンプと3回転ジャンプを合わせて4つ飛びました。その4つのジャンプすべてで加点。骨折した足でよく完成度の高いジャンプを飛んだと思います。
そして翌日、強い痛み止めで痛みを紛らしフリーの演技。強い衝撃が加わりながらも、フリーの演技の中では、11のジャンプを飛びます。演技冒頭のジャンプでは転倒してしまいますが、後半のジャンプでは全て加点が付くほどの素晴らしいジャンプでした。
現在、エフゲニア・メドベージェワ選手の足には、ギプスがはめられているようです。医師からの許可は下りるはずもありませんね。
休むことは、きっと選手たちにとっては怖いことかもしれません。『元に戻らなかったら…。』『欠場している間にほかの選手が…。』そんな心配もよくわかります。
ですが今は、一日も早く怪我を直し、2018年2月韓国平昌でエフゲニア・メドベージェワ選手の演技を見ることを楽しみに待ちたいと思います。
お大事にしてください。
宮原知子選手が繰り上がり、グランプリファイナル2017に出場!
エフゲニア・メドベージェワ選手の欠場でくりあがるのは、日本の宮原知子選手。グランプリシリーズアメリカ大会終了した時点から、エフゲニア・メドベージェワ選手の欠場が決まれば、宮原知子選手がファイナル出場できる!と日本のメディアも報じていました。
ですが、エフゲニア・メドベージェワ選手の怪我のことを考えると、手放しで宮原知子選手のファイナル出場を願う気になれないフィギアスケートファンもたくさんいたことと思います。
宮原知子選手の気持ちは既に、全日本フィギュアスケート選手権に向いていたかもしれません。そのための調整に入っていたことと思います。
来週に控えたグランプリファイナルに宮原知子選手が出場してくれることは、とても嬉しいです。2018年2月のピョンチャンオリンピックの1枠は、宮原知子選手がつかみかけているとも思います。
グランプリファイナルでの宮原知子選手の演技、楽しみにしています。
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グランプリファイナル2017女子シングル出場選手はこの6人
2017グランプリファイナル女子シングルに出場を決めた6選手は、このようになっています。
女子シングル | 国名 | ①ロシア大会 | ②カナダ大会 | ③中国大会 | ④日本大会 | ⑤フランス大会 | ⑥アメリカ大会 | 合計 | ||
グランプリファイナル出場 | 1 | アリーナ・ザギトワ ※ファイナル決定 |
ロシア | 15 | 15 | 30 | ||||
2 | カロリーナ・コストナー ※ファイナル決定 |
イタリア | 13 | 13 | 26 | |||||
3 | ケイトリン・オズモンド ※ファイナル決定 |
カナダ | 15 | 11 | 26 | |||||
4 | マリナ・ソツコワ ※ファイナル決定 |
ロシア | 13 | 13 | 26 | |||||
5 | 樋口 新葉 ※ファイナル決定 |
日本 | 11 | 13 | 24 | |||||
6 | 宮原 知子 ※ファイナル決定 |
日本 | 7 | 15 | 22 | |||||
補欠 | 7 | 坂本 花織 | 日本 | 7 | 13 | 20 | ||||
8 | ポリーナ・ツルスカヤ | ロシア | 11 | 9 | 20 | |||||
棄権 | エフゲニア・メドベージェワ | ロシア | 15 | 15 | 30 |
怪我により棄権することになったエフゲニア・メドベージェワ選手に変わって、宮原知子選手が繰り上がります。日本人女子選手は、2人がグランプリファイナルに出場することになりました。
怪我からの回復が順調な宮原知子選手、本当に良かったです。もうこれ以上のけがをする選手が出ないことを祈ります。
ボーヤンジン/金博洋の欠場の理由は?繰り上がり出場はジェイソン!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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