2017年10月20日からフィギュアスケートのグランプリシリーズが開幕します。いよいよ平昌オリンピックへの出場をかけて、2017/2018フィギュアスケートシーズンの本番となります。
平昌オリンピックまであと4か月。この数週間をかけて、フィギュアスケート選手たちは平昌オリンピックの少ない出場枠を目指します。
オリンピックフィギュアスケート出場枠は、男子3枠、女子2枠という狭き門。そして、そんなオリンピック出場に大きな影響を与える大会のひとつが、グランプリシリーズ。
そんなグランプリシリーズ。そもそもグランプリシリーズって何?いくつあるの? そして誰が出るの?グランプリシリーズでどうなったら、平昌オリンピックに出られるの?
そんな素朴な疑問、解決していきましょう。
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グランプリシリーズって何?いくつあるの?誰が出るの?
グランプリシリーズは、簡単に言うと、
決勝(グランプリファイナル)に出場するための予選(グランプリシリーズ)と言ったところ。
世界6か国で行われるグランプリシリーズ6大会のうち、2大会に出場することが出来ます。そしてその2大会でのポイント上位者が、グランプリファイナル(決勝)に進めます。そしてグランプリファイナルでの成績も、オリンピック出場に大きな影響があります。
6大会のうち誰がどの2大会に出場するかは、前年度の世界フィギュア選手権の結果で決まります。上位1~3位が同じ大会に出場しないように、そして4~6位の選手も同じ大会に出場しないように出場試合が決められます。2017/2018シーズンのグランプリシリーズの日程と出場選手は、このようになっています。
開催地/大会名 | 日 程 | 男子出場選手 | 女子出場選手 | |
第1戦 | ロシア/ ロステレコムカップ |
10月20~22日 | 羽生結弦/田中刑事 | 樋口新葉/坂本花織 |
第2戦 | カナダ/ スケートカナダ |
10月27~29日 | 無良崇人/宇野昌磨 | 本田真凜/本郷理華 |
第3戦 | 中国/ アウディカップ オブチャイナ |
11月3~5日 | 田中刑事 | 本田真凜/三原舞依 |
第4戦 | 日本/ NHK杯 |
11月10~12日 | 村上大介/佐藤洸彬/羽生結弦 | 宮原知子/白岩優奈 |
第5戦 | フランス/ インターナショナル オブフランス |
11月17~19日 | 宇野昌磨 | 三原舞依/白岩優奈 |
第6戦 | アメリカ/ スケートアメリカ |
11月24~26日 | 無良崇人 | 宮原知子/坂本花織 |
2016年世界フィギュア選手権の結果は、このようになっています。
第1位 ハビエル・フェルナンデス(スペイン)
第2位 羽生結弦(日本)
第3位 金博洋(中国)
第4位 ミハイル・コリヤダ
第5位 パトリック・チャン
第6位 アダム・リッポン
例えば、羽生結弦選手がハビエル・フェルナンデス選手と同じ大会に出場することはありません。
2017グランプリシリーズで、ハビエル・フェルナンデス選手の出場する大会は、
第3戦アウディカップオブチャイナと
第5戦インターナショナルオブフランスの2大会となっています。
羽生選手は、第1戦と第4戦に出場します。
ポイントは、何位だと何ポイント加算される?
オリンピックの女子フィギュアスケート選手出場枠は2枠、男子フィギュアスケート選手は3枠となっています。どういう風に決めるかという条件として、日本スケート連盟が掲げている条件の一つに、
『グランプリファイナル出場者上位2名』
ということがあります。
『グランプリファイナル(決勝)』に出るために、『グランプリシリーズ(予選)』でポイントを稼いでいきたい。グランプリファイナルは、オリンピック出場までの通過点なのですね。道は果てしないです…。
グランプリファイナルのポイント(男子女子シングル)は次のようになっています。
順位 | ポイント |
第1位 | 15ポイント |
第2位 | 13ポイント |
第3位 | 11ポイント |
第4位 | 9ポイント |
第5位 | 7ポイント |
第6位 | 5ポイント |
第7位 | 4ポイント |
第8位 | 3ポイント |
こうして集計したポイント、国に関係なく上位6名にグランプファイナル(決勝)出場資格が与えられます。まさに、世界一決定戦ですね。
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ポイント上位6名出場のグランプリファイナル(決勝)、これまでの出場選手は?
グランプリシリーズは、グランプリファイナル(決勝)の予選。グランプリシリーズでポイントの上位6名がグランプリファイナル(決勝)へ進めます。ポイント上位6名なので、同じ国から数人出ることもあります。
例えば、2016/2017シーズンは、
日 本 『羽生結弦』『宇野昌磨』 2名
アメリカ 『アダム・リッポン』『ネイサン・チェン』2名
スペイン 『ハビエル・フェルナンデス』1名
カ ナ ダ 『パトリック・チャン』 1名
の合計6名が出場しています。
ここ数年のグランプリファイナルの男子フィギュアスケート選手の出場者はこのようになっています。
シーズン | 日本 | 中国 | スペイン | カナダ | アメリカ | ロシア | チェコスロバキア |
2016/ 2017 |
羽生結弦 宇野昌磨 |
ハビエル・フェルナンデス | パトリック・チャン | アダム・リッポン ネイサン・チェン |
|||
2015/ 2016 |
羽生結弦 宇野昌磨 村上大介 |
金博洋 | ハビエル・フェルナンデス | パトリック・チャン | |||
2014/ 2015 |
羽生結弦 無良崇人 町田樹 |
ハビエル・フェルナンデス | セルゲイ・ボロノフ マキシム・コフトゥン |
||||
2013/ 2012 |
高橋大輔 羽生結弦 小塚崇彦 町田樹 |
ハビエル・フェルナンデス | パトリック・チャン | ||||
2012/ 2011 |
高橋大輔 羽生結弦 |
ハビエル・フェルナンデス
|
パトリック・チャン | ジェレミー・アボット | ミハル・ブジェジナ |
シーズン | 日本 | アメリカ | ロシア | フィンランド | イタリア | カナダ |
2016/ 2017 |
宮原知子 | エフゲーニャ・メドベージェワ アンナ・ポゴリラヤ マリア・ソツコワ エレーナ・ラジオノワ |
ケイトリン・オズモンド | |||
2015/ 2016 |
宮原知子 浅田真央 |
アシュリー・ワグナー グレイシー・ゴールド |
エフゲーニャ・メドベージェワ エレーナ・ラジオノワ |
|||
2014/ 2015 |
本郷理華 | アシュリー・ワグナー | エリザベータ・トゥクタミシェワ エレーナ・ラジオノワ アンナ・ポゴリラヤ ユリア・リプニツカヤ |
|||
2013/ 2012 |
浅田真央 鈴木明子 |
アシュリー・ワグナー クリスティーナ・ガオ |
エリザベータ・トゥクタミシェワ | キーラ・コルピ | ||
2012/ 2011 |
鈴木明子 浅田真央 |
アリッサ・シズニー | アリョーナ・レオノワ エリザベータ・トゥクタミシェワ |
カロリーナ・コストナー |
2017年のグランプリファイナルは、12月7~10日、愛知県名古屋市日本ガイシホールで行われます。数年に一度の日本開催。男子6選手、女子6選手、ペア6組、アイスダンス6組で行われます。
オリンピック出場までには、たくさんの大会でよい成績を出さなければならないのですね。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
コメントありがとうございます。