2017/2018フィギュアスケートシーズンが始まりました。2017/2018シーズンは、2018年2月に韓国・平昌で開催される平昌オリンピックに向けて、どの選手も戦々恐々としていることと思います。
2017/2018のグランプリシリーズでいい成績を残し、限られたオリンピック出場枠を手に入れたい。そして、コーチたちにしてみても、選手をオリンピックに出場させたい。
フィギュアスケートの世界では異例ともいえる、シーズン途中で曲を変更するという本田真凜選手。コーチの車で聞いた、マイケル・W・スミスの『ザギビング(The giving/ザ・ギビング)』に衝撃を受け、ショートプログラム曲を変更すると発表しました。
そして、10月初め行われたジャパンオープン後の『カーニバル・オン・アイス』のエキシビジョンで、初お披露目。コーチ曰く、真凜は、のるとすごくいい結果を出せるから、この曲に乗っていい結果を残せるのでは、と期待しているそうです。
日々練習を見ているコーチも、選手が少しでも上に行ける可能性があるなら取り入れていきたい、勝たせてやりたい。今回の異例ともいえる、シーズン途中のショートプログラム曲変更も、コーチのそんな気持ちの表れのように感じます。
オリンピックの少ない出場枠を手に入れるには、どのような成績を残せばいいのでしょうか。見ていきましょう。
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Contents
フィギュアスケートオリンピック選手はどうやって決まるのか?
日本スケート連盟が掲げているオリンピック選手選考の条件は、このようになっています。
女子シングルの場合です。
女子シングル
①全日本選手権大会優勝者を選考する。
②以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、①で選考された選手を含め2名
に達するまで選考する。
A) 全日本選手権大会2位、3位の選手
B) ISU グランプリファイナル出場者上位2名
C) 全日本選手権大会終了時点での ISU ワールドスタンディング上位3名
D) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンワールドランキング上位3名
E) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンベストスコア上位3名引用:日本スケート連盟
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上記の条件を具体的に、当てはめていきましょう。
出典:インスタグラム
全日本フィギュアスケート選手権優勝者は、平昌オリンピック出場!
①全日本選手権大会優勝者を選考する。
⇒ 2017年12月20日~24日開催の全日本フィギュアスケート選手権 第1位は、オリンピック出場決定。
全日本選手権を、第1位になれればオリンピック出場です。残りの一人は、下記の候補者の中から決まります。
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残り1枠は、総合的に判断!候補選手はだれ?
②以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、①で選考された選手を含め2名に達するまで選考する。
全日本フィギュアスケート選手権で第1位ではなかった選手から、さまざまな実績をもとに総合的に判断して、世界で戦える1名を決定します。
全日本フィギュアスケート選手権 第2位、第3位
A) 全日本選手権大会2位、3位の選手
⇒ 全日本フィギュアスケート選手権 第2位、第3位に入った選手です。
グランプリファイナル上位2名!樋口新葉/宮原知子
B) ISU グランプリファイナル出場者上位2名
⇒ グランプリファイナルの日本人選手のうちの、上位2名に入った選手。
グランプリファイナル出場の条件は、
世界6か国で行われるグランプリシリーズ全6戦(ロシア・カナダ・中国・日本・フランス・アメリカ)の大会のうち2大会に出場。そして1位から8位(ペア/アイスダンスは1~6位)に加算されるポイントを加算していきます。そのポイントの上位6名(6組)がグランプリファイナルに出場。
国に関係なく上位6名ですので、かつて日本女子の浅田真央選手、安藤美姫選手、中野友加里選手が出場したように、6人のうち3人が一か国から出場するということもあります。
アイスジュエルズ(Vol.07) とっておきの羽生結弦 羽生結弦スペシャルインタビュー (KAZI MOOK)
2016/2017シーズンはロシアから、エフゲニア・メドベデワ選手、アンナ・ポゴリラヤ選手、マリア・ソッコワ選手、エレーナ・ラジオノワ選手の4人が出場しています。昨年グランプリファイナルに進めている日本人選手は、宮原知子選手のみ。
2017年12月21日追記:
2017グランプリファイナルへは、樋口新葉選手と宮原知子選手が出場しました。
ワールドスタンディング上位3名!宮原知子/本郷理華/三原舞依
C) 全日本選手権大会終了時点での ISU ワールドスタンディング上位3名
2017年10月9日時点のISUワールドスタンディングはこのようになっています。
日本人選手1位…宮原知子、第2位…本郷理華、第3位…三原舞依。
シーズンワールドランキング上位3名!樋口新葉/坂本花織/宮原知子
D) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンワールドランキング上位3名
2017年10月9日時点のISUシーズンワールドランキングは、このようになっています。
日本人選手第1位…宮原知子、第2位…本郷理華、第3位…本田真凜。
2017年12月21日追記:
2017年12月21日現在のISUシーズンワールドランキング(日本人選手)は、このようになっています。
第1位 樋口新葉選手
第2位 坂本花織選手
第3位 宮原知子選手
シーズンベストスコア上位3名!樋口新葉/宮原知子/坂本花織
E) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンベストスコア上位3名
2017年10月9日時点のISUシーズンベストスコア(トータル)は、このようになっています。
第1位…宮原知子
第2位…三原舞依
第3位…樋口新葉
2017年12月21日追記:
第1位 樋口新葉選手 217.63
第2位 宮原知子選手 214.03
第3位 坂本花織選手 210.59
オリンピック候補選手は、宮原知子、樋口新葉、三原舞依、本郷理華、本田真凜、白岩優奈、坂本花織
女子フィギュアスケート選手のオリンピック候補選手は、
宮原知子、樋口新葉、三原舞依、本郷理華、本田真凜、白岩優奈。
この6人の中から2名がオリンピック選手になる。そして、宮原知子は一歩も二歩も出場枠へ近い、と言えそうです。
2017年12月21日追記:
2017/2018シーズンの坂本花織選手の急成長により、坂本選手も平昌オリンピック候補といえます。全日本選手権ショートを終えた時点で第1位の坂本花織選手。フリーでも第1位となると、平昌オリンピック出場が決まります。
どうなるのでしょうか。フリーから目が離せません。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
コメントありがとうございます。