2017年グランプリシリーズ第2戦 カナダ大会。
第二戦カナダ大会に出場する男子女子フィギュア選手は、本田真凜選手、無良崇人選手、本郷理華選手、そして、宇野昌磨選手です。
宇野昌磨選手は、9月に行われたチャレンジシリーズ、イタリア・ロンバルディア杯で、自身のパーソナルベストを更新しました。
自己ベストを更新するほどの演技とは、どのようなものだったのでしょうか。
そして、その演技の得点表(プロコトル)を見ていきましょう。
なぜこうも、フィギュアスケート男子選手は、4回転ジャンプを飛ぼうとするのか、
その理由が分かります。
見ていきましょう
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SPショート『四季 協奏曲第4番「冬」』
宇野昌磨選手の2017/2018シーズンのショートプログラム曲は、アントニオ・ヴィヴァルディ作曲の『四季協奏曲第4番「冬」』です。
バイオリンの旋律が素敵なこの曲で、2018年2月平昌オリンピックでも表彰台に上がって欲しいと思います。
その前に、グランプリシリーズ第2戦カナダ大会も。
振り付けは、樋口美穂子コーチ。
競技直前、リンクサイドにいる時から明るい表情の宇野昌磨選手。
そして、演技が終わってからも表情が穏やかな様子でした。
演技の出来がよいことももちろんですが、精神面でも安定しているのだろうなと想像できます。
ショートプログラム得点表(プロコトル)を見ていきましょう。
要 素 | 基礎点 | 出来栄え点 | スコア | |
(1)クワド(4回転)フリップ | 12.30 | -0.04 | 12.26 | |
(2)フライングキャメルスピン | 3.20 | 0.80 | 4.00 | |
(3)ステップシークエンス/レベル3 | 3.30 | 1.10 | 4.40 | |
(4)クワド(4回転)トウループ+トリプル(3回転)トウループ | 16.06 | ×1.1 | 2.20 | 18.26 |
(5)トリプル(3回転)アクセル | 9.35 | ×1.1 | 2.80 | 12.15 |
(6)チェンジフットシットスピン/レベル3 | 2.60 | 1.00 | 3.60 | |
(7)チェンジフットコンビネーションスピン/レベル4 | 3.50 | 1.00 | 4.50 | |
59.17 |
よく言われることですが、後半にジャンプを飛ぶと得点が1.1倍され、高得点へとつながります。
後半、疲れてきてからのジャンプは、体がきついと思うのですが、ショートプログラムの中に宇野昌磨選手は、コンビネーションジャンプと3回転トリプルアクセルを入れています。
そして、出来栄え点も最初の4回転ジャンプでマイナスがついたほかは、全て加点されています。
こうして、確実に点数を積み上げていっているところが、宇野昌磨選手の強いところですね。
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FSフリー『トゥーランドットより~誰も寝てはならぬ~』
宇野昌磨選手の2017/2018シーズンのフリースケーティングの曲は、
ジャコモ・プッチーニ作曲の『歌劇・トゥーランドットより~誰も寝てはならぬ~』です。
振り付けは、ショート同様に樋口美穂子コーチ。
樋口美穂子コーチは、伊藤みどりさんと同級生で名古屋スポーツセンター(大須スケートリンク)で一緒に練習されていた方です。
山田満知子コーチとともに、後進の指導にあたっていらっしゃいます。
振り付けもされていてとても才能のある優秀なコーチです。
宇野昌磨選手のフリースケーティングの得点表(プロコトル)を見ていきましょう。
要 素 | 基礎点 | 出来栄え点 | スコア | |
(1)クワド(4回転)ループ | 12.00 | -2.16 | 9.84 | |
(2)クワド(4回転)サルコウ | 10.50 | 0.80 | 11.30 | |
(3)トリプル(3回転)アクセル+トリプル(3回転)トウループ | 12.80 | 1.60 | 14.40 | |
(4)フライングキャメルスピン/レベル4 | 3.20 | 0.60 | 3.80 | |
(5)フライングチェンジフットコンビネーションスピン/レベル4 | 3.50 | 0.60 | 4.10 | |
(6)シットスピン/レベル4 | 3.90 | 1.54 | 5.44 | |
(7)クワド(4回転)フリップ | 13.53 | ×1.1 | 2.00 | 15.53 |
(8)クワド(4回転)トウループ+ダブル(2回転)トウループ | 12.76 | ×1.1 | 1.40 | 14.16 |
(9)クワド(4回転)トウループ | 11.33 | ×1.1 | 1.80 | 13.13 |
(10)トリプル(3回転)アクセル+シングル(1回転)ループ+トリプル(3回転)フリップ | 15.73 | ×1.1 | 1.80 | 17.53 |
(11)トリプル(3回転)サルコウ | 4.84 | ×1.1 | 1.26 | 6.10 |
(12)コレオグラフィックシークエンス/認定 | 2.00 | 1.54 | 3.54 | |
(13)チェンジフットコンビネーションスピン/レベル3 | 3.00 | 1.00 | 4.00 | |
122.87 |
すごい得点ですね。
4回転ジャンプが5つも組み込まれています。
そしてほぼすべての要素で、加点。
ショートもフリーも、この演技構成点の他に、
5つの要素であるプログラムコンポーネンツがそれぞれ加えられて得点となります。
ロンバルディア杯での宇野昌磨選手のスコアは、このようになりました。
ショートプログラム 104.87
フリースケーティング 214.97
トータルスコア 319.84
宇野昌磨選手のパーソナルベストスコアです。
世界最高スコアは、羽生結弦選手の持つ、『330.43』。
驚異的なスコアですね。
2017年10月27日から開幕するグランプリシリーズ第2戦カナダ大会。
宇野昌磨選手は、4回転ジャンプは減らして3回転にしていくとコメントしています。
それだけ、ジャンプがなくても勝てるということの表れだと思います。
本番は、もう少し先にある。
今は、その日に向けての調整の期間であるのかもしれません。
2017グランプリシリーズ第2戦 カナダ大会 男子フィギュアスケート出場選手 プロフィール画像とランキング&放送時間、ライブ配信も
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
コメントありがとうございます。