2017年フィギュアスケートのグランプリシリーズも第3戦。中国北京で行われる中国大会には、日本から本田真凜選手、樋口新葉選手、三原舞依選手、
そして、ロシア大会をけがで欠場した田中刑事選手が出場します。田中刑事選手は、怪我の影響はなく、調整も出来ているとのこと。中国大会での演技が楽しみです。
そんな中国大会にロシアからシニアデビューをする選手がいます。2017/2018シーズンがシニアデビューということでは、本田真凜選手と同じですね。
その選手は、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手。どんな演技をする選手なのでしょう。動画とプロトコル(得点表)、プロフィールを見ていきましょう。
Sponsored Link
SPショート/2017年9月ロンバルディア杯
2017年9月に行われた、イタリアでのロンバルディア杯。この大会で、アリーナ・ザギトワ選手は、第1位で金メダルを獲得しました。2017年9月イタリアで行われたロンバルディア杯の動画を見ていきましょう。
アリーナ・ザギトワ選手のショートプログラムの衣装、とても可愛いです。バレエのチュチュのようにスカートにボリュームがあって、スケートの衣装というよりはバレエの衣装という感じ。
アリーナ・ザギトワの2017/2018ショートプログラムは、クリント・マンセル作曲、映画『ブラック・スワン』、ニコラス・ブリテル作曲、映画『ムーンライト』からの曲。
白鳥と黒鳥が入り混じったような色使いもとてもいいですね。新鮮です。
映画『ブラック・スワン』のサウンドトラック曲を使用している女子選手は、カナダ大会で金メダルを獲得したカナダのケイトリン・オズモンド選手がいます。
心身のバランスを崩してしまった主人公のバレリーナを、ケイトリン・オズモンド選手の迫力あるスケーティングで表現していてとても良い演技でした。
カナダ大会2017結果 女子フィギュアスケートFSフリー全動画と本田&本郷にメダルは?
ケイトリン・オズモンドが黒鳥に重きを置いた衣装だとしたら、アリーナ・ザギトワは、純粋な白鳥に重きを置いた衣装という感じ。清楚なイメージで、15歳のアリーナ・ザギトワに似合っている衣装だと思います。
プロトコル(得点表)はこのようになっています。
要 素 | 基礎点 | 出来栄え点 | スコア | |
(1)フライングキャメルスピン/レベル4 | 3.20 | 1.20 | 4.40 | |
(2)シットスピン/レベル4 | 3.90 | 1.40 | 5.30 | |
(3)トリプル(3回転)ルッツ+トリプル(3回転)ループ | 12.21 | ×1.1 | 0.98 | 13.19 |
(4)トリプル(3回転)フリップ | 5.83 | ×1.1 | 1.40 | 7.23 |
(5)ダブル(2回転)アクセル | 3.63 | ×1.1 | -1.40 | 2.23 |
(6)レイバックスピン/レベル4 | 2.70 | 1.00 | 3.70 | |
(7)チェンジフットコンビネーションスピン/レベル4 | 3.50 | 1.10 | 4.60 | |
34.97 | 40.65 |
アリーナ・ザギトワの演技構成の特徴は、後半にジャンプをまとめて構成しているところ。ショートでは、3つのジャンプを後半に構成しています。
FSフリー/2017年9月ロンバルディア杯
アリーナ・ザギトワのフリースケーティング曲は、バレエ音楽の『ドン・キホーテ』。作曲は、レオン・ミンクス。動画を見ていきましょう。
2017/2018シーズンのアリーナ・ザギトワの曲は、ショートフリーともにバレエをイメージさせる曲です。15歳のアリーナ・ザギトワのフレッシュ感が出ていて、とても好感が持てると思いました。
赤い衣装も『ドン・キホーテ』らしいですし、チュチュのような衣装もとても可愛らしいです。アリーナ・ザギトワのフリースケーティングのプロトコル(得点表)はこのようになっています。
要 素 | 基礎点 | 出来栄え点 | スコア | |
(1)コレオグラフィックシークエンス/認定 | 2.00 | 1.40 | 3.40 | |
(2)フライングキャメルスピン/レベル4 | 3.20 | 1.50 | 4.70 | |
(3)ステップシークエンス/レベル4 | 3.90 | 1.54 | 5.44 | |
(4)トリプル(3回転)ルッツ+トリプル(3回転)ルーツ | 12.21 | ×1.1 | 1.40 | 13.60 |
(5)ダブル(2回転)アクセル+トリプル(3回転)トウループ | 8.36 | ×1.1 | 0.98 | 9.34 |
(6)トリプル(3回転)フリップ+ダブル(2回転)トウループ+ダブル(2回転)ループ | 9.24 | ×1.1 | 0.84 | 10.08 |
(7)レイバックスピン/レベル4 | 2.70 | 1.00 | 3.70 | |
(8)トリプル(3回転)ルッツ | 6.60 | ×1.1 | 0.84 | 7.44 |
(9)トリプル(3回転)サルコウ | 4.84 | ×1.1 | 0.84 | 5.68 |
(10)トリプル(3回転)フリップ | 5.83 | ×1.1 | 1.40 | 7.23 |
(11)ダブル(2回転)アクセル | 3.63 | 0.60 | 4.23 | |
(12)チェンジフットコンビネーションスピン/レベル4 | 3.50 | 1.30 | 4.80 | |
66.01 | 79.65 |
アリーナ・ザギトワの演技構成の特徴は、後半にジャンプをまとめて構成しているところ。とても珍しい構成です。演技後半のジャンプは、通常のスコアが1.1倍されます。
例えば、トリプル(3回転)ルッツを演技前半に飛んだとすると、6.00。ですが、演技後半に飛んだとすると、6.00×1.1で6.60となります。
そして、このジャンプの出来栄えがいいと『GOE』が加算され、さらに高得点へとつながります。ロンバルディア杯でのアリーナ・ザギトワのトリプル(3回転)ルッツは、出来栄え点(GOE)が0.84加算され、7.44というスコアになっています。
アリーナ・ザギトワのジャンプは、7つ。この7つすべてを後半で飛んでいます。そして、アリーナ・ザギトワのフリースケーティングのスコアは、147.17。
ショートと合わせて、218.46というスコアでした。これは、現在のパーソナルベストスコア世界ランキングで第4位です。
Sponsored Link
アリーナ・ザギトワのプロフィール
アリーナ・ザギトワは、2002年5月18日 ロシア・イジェフスク生まれ、15歳。身長は、152cm。お父さんは、アイスホッケーのコーチをされていて、妹(サビーナ・ザギトワ)もフィギュアスケートをしているそう。
イタリアのカロリーナ・コストナー選手とロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手に憧れているそうです。今年15歳のアリーナ・ザギトワ、カロリーナ・コストナー選手やエフゲニア・メドベージェワ選手と表彰台に登ることもそう遠い未来ではないように思います。
アリーナ・ザギトワは、5歳からスケートを始めます。2016/2017シーズンのジュニアグランプリでは、第1戦目は、サン・ジェルヴェ大会で優勝。
第2戦目のリュブリャナ杯では第3位。この時の第1位が紀平梨花選手、第2位が本田真凜選手でした。
そして、ジュニアグランプリファイナルへ出場。207.43というスコアで優勝しました。2017/2018シーズンがシニアデビューという点では、本田真凜選手と同じですね。
カナダ大会2017結果 女子フィギュアスケートFSフリー全動画と本田真凜&本郷理華にメダルは?
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
コメントありがとうございます。